NO NUKE Ibaraki

原発事故から廃炉期へ…茨城の未来。

サージュ計画 チェルノブイリ2・福島で実践される

福島で行われているICRPのダイアログセミナーの土台となるエートス*、エートス2、CORE、SAGEがという原子力ロビーによる研究所CEPNの計画があります。
CEPNはICRP委員のジャック・ロシャールが所長を務めるNGOです。
IAEAとICRP 仕組まれたダイアログによる福島でのエートス計画

”放射線防護を実践する文化を西ヨーロッパにおいて共有し実践的、方法論的・概念的な手段で発展に貢献することを目的とした計画”:SAGE (Strategies And Guidance for Establishing a practical radiation protection culture in Europe in case of long term radioactive contamination after a nuclear accident) は2002-2005年、ベラルーシで展開されたエートスプロジェクト1996-2001年後、英・独・仏・ベラルーシに活動を拡げ、都市部での汚染食の有無や生活環境などを調査・研究し、様々な社会層・ジャンルの人を参加させました。

アレクセイ・ネステレンコ ベルラド放射能安全研究所の所長がエートス計画に参加していたベラルド研究所とCEPNの決別の理由について「エートスは測定はしたが、対策はしなかった。ペクチンを与えるなど必要ないと結論づけたので協力できないと判断した。」
ネステレンコ所長記者会見 2012/10/20日 自由報道協会(1:10:00分くらいからエートスについて)
http://www.youtube.com/watch?v=0E_7uPGUBuQ&feature=player_detailpage#t=1155s

2005年2月のソルティー・デュ・ニュクレエール(脱原発ネットワーク 仏NGO)のサージュ計画の資料へのコメントより引用

SAGE計画においては:
— チェルノブイリ原発事故由来の結果を最小限にすること。このカタストロフはソ連だったから起きた、にもかかわらず原子力事故だったがためにその記憶は原子力産業の発展の妨げになる
— 次の原子力カタストロフを乗り切ること。 ヨーロッパで起きることも想定して

原子力ロビーは"次のチェルノブイリ"に備えて以下のアイディアを課した 
— 避難地域は小さいゾーンに留めること
— 汚染地域を回復させることが可能であること
— 汚染地域住民の状態は大概において予想したよりも酷くない
— 汚染地域の病人のほとんどは実は心身相関(心因性)の疾患

引用おわり

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原子力事故が不可避だと原子力ロビーも考えていた。事故由来の結果を最小限に見せることと事故との因果関係を否定するための言語的トリックや誤報やダイアログの文化を、ヨーロッパの原発保有国が模索したのがこのCEPN=ICRPのSAGE計画なのです。

今の福島や日本の汚染度がどうであろうと、チェルノブイリ2のために
(名称はどうであれ)サージュ計画が実行されることはすでに決まっていたことです。伊達市のダイアログセミナーで実践が始まっています。 


このようにして放射線防護文化はヨーロッパでも実践され、フランスではチェルノブイリ事故放射能由来とみられる甲状腺異常疾患の女性たちが訴えるすべての裁判で敗訴になっています。

Tchernobyl en France : restez SAGE(仏語)
http://www.contratom.ch/spip/spip.php?article268

サージュ計画の資料へのコメント(仏語)
Le document de « SAGE », commentaires.
http://fresnes-alternatives.pagesperso-orange.fr/html/dossier11.htm

サージュ計画(欧州委員会ECのお墨付きをもらった)
http://www.ec-sage.net/