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原発事故から廃炉期へ…茨城の未来。

東海村「原子力センター構想」へのパブコメ

東海村村上村長の原子力推進による「原子力センター構想」パブコメは8/27日に閉め切られました。
以下のようにパブコメを送ってみました。


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東海村総合政策部まちづくり国際化推進課
原子力センターは2012東日本大震災以前につくられた構想であり、今、福島原発事故後に、原子力に対する恐怖や不安をぬぐい去る具体案、解決策を持って安全を絶対基本としたふるさとを取り戻すまちづくりという理念が存在しない事は、東海村のみならず周辺地域、茨城、関東にとって脅威です

”最先端の原子力科学や原子力基礎・基盤研究とその産業・医療利用”について:
既存のつくばKEK、岐阜カミオカンデの他、東海村に新たに新施設をつくる必要性があるのでしょうか。陽子線治療や放射線治療なども筑波大学はじめ、北海道、広島などにも最先端医療研究施設があるようです。J-PARCその他既存施設の他にどのような誘致を計画なのでしょうか。

医療市場はゲノム解析時代に突入しており、がんに関しては10年後に本格的に遺伝子治療にシフトするといわれています。機器類も高額な大型から小型へ、都市集中施設型から地元や家庭での治療というスタイルが未来の医療の姿です。そのように市場は利益拡大を狙っており、東海村へ遠方からがん治療に来るようなスタイルは時代にも市場にも遅れることでしょう。
今、情報や研究は即時にインターネットなどを通じて世界中に発信され交換、議論することが可能です。学者・有識者や政治家が集う大きな会議は、象徴的な一過性のイベントです。ホールや宿泊施設はつくばや水戸にすでに存在し東海村での需要は疑問です。

”原子力の安全などの課題の解決の先導”
もし東海村が「原子力」のパイオニアに固執し続けるのであれば、むしろ”原子力の安全などの課題の解決の先導”に力を注ぎ、原発を最初に日本につくった大いなる反省から、日本の原発を最後まで面倒を見る役に徹する事は理にかなった説得力のある構想だと思います。
廃炉技術など福井県のふげんの廃炉技術開発や進行状況、海外AENなどからの技術支援度など私にはわかりませんが、もし東海村に新たに技術開発施設や廃棄物処理施設を設ける場合は、これから先「50年100年被曝者(技術者・労働者・住民)を生み続ける村」という自覚を持ち、住民、周辺市民、県民に具体的な危険性、安全策を説明する義務も生まれることでしょう。

原子力センター構想に関しては、専門家の検討資料や討議を公開し、村民を中心に周辺市民、県民国民に広く意見を求め、意思決定をされることを望みます。

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関連資料:
「原子力センター構想(仮称)(第1次案)」に関する意見公募について
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/viewer/info.html?id=2453
東海村と原子力の将来像 第1次案:意見公募用
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/manage/contents/upload/1001055_20120724_0001.pdf